木の長きを求むる者は必ず根本を固くす
根がしっかりしてない木は大きく成長することができません。また、地盤が軟弱ではその内、枝葉の重みに耐えかねて倒れてしまいかねません。
私達は何年練功しようとも、常に基本に立ち返り、しっかりした基礎の上に功を重ねる必要があります。そしてむしろ、長く功を積むほどに基本に忠実であらねばなりません。
「郭林新気功:基本の基本」というラベル(タグ)を設け、萬田靖武前代表が郭林新気功の基本について述べられた言葉をピックアップして載せていきたいと思います。
まとめてご覧になりたい方は、是非そちらをご覧ください。
文責・しみやん
(以下引用)
気功の第一課 放松とは(2005/3月)
放松は中国語でファンソンと読み、全身から無駄な力を徹底的に抜き、やわらかくリラックスさせることを意味します。
私たちは自分で意識しないうちに首筋や肩、肘、手首、腰、膝のみならず、筋肉内臓から全身の血管までに無駄な力(緊張)を入れがちです。
この無駄な力を抜くには、普段からそのように心掛けることが大切で、気功の始めと終わりにやる松静站立はそのきっかけ作りの意味があります。
気功中は極力この放松の実現を図ります。
気功の手振り身振り、動作は第一にこの放松のためにあります。
気功の第二課 入静とは(2005/4月)
入静は中国語で"ルウチン"と読み、大脳のリラックスのこと、つまり何も考えずふわ~として穏やかな良い気持ちを保つことを言います。
私たちは自分でそれと気が付かす、色々なことを考えたり頭に浮かんだりします。
赤ちゃんのように無心になることは、なかなか難しいことですが、やはり普段の根気よい練習が大切です。
数を数えるなど、何かひとつのことに集中して、他の雑念を押さえる方法もあります。
放松(力を抜く)と入静は気功でもっとも大切なことで、健康上の効果も大きいので、是非上手になりたいものです。
気功の第三課 呼吸法(2005/5月)
私たちは普段意識をしないで呼吸をしています。
これが自然呼吸ですが、現代人は呼吸が浅く弱くなっていると言われていて、全身の細胞が軽い酸欠になっています。
がんはこういう所を好むのです。
郭林新気功の土台である風邪呼吸法は大量の酸素を呼吸して、免疫細胞はじめ全身60兆の細胞を活性化し、健康を増進してがん細胞を制圧します。
これの上に普段の自然呼吸を、いつも少し深くするように努めれば、大きな効果がある筈です。
思いついた時に深い呼吸をしましょう。
こうして放松、入静、呼吸法を普段から心掛けて、気功的生活を実現して行きましょう。