改札口を通ると、父の笑顔があった。
赤信号で止まっていると、横断歩道を杖をついたおじいさんが歩いていた。
「あの人は、今は足が悪くなって弱っておるけど、若い時は家族のために働いて、働いて、頑張ってきたんやで!
最初から年寄りではなかったんやで!」
見ず知らずのおじいさんを見て、まるで自分と照らし合わせているかのように、父は車のハンドルを握りながら言った。
思えば本当によく働いた父だった。
「そうやな、お父さんもよう働いたもんな!」と返した。
家に着くと、弟の家族がみんな来て、いつになく賑やかになった。
ひ孫を膝に乗せて、おめでとう!と、お祝いの言葉と写真のフラッシュを浴びて、母と父はとても嬉しそうだった。
この二人が作った物語は、他人とは違う特別に優れた何かがあったわけではないけれど、ただ一生懸命働き親としての役割を果たした。
ありがとう!ありがとう!
部屋の中は、穏やかで温かな風が吹いていた。
京都・ほのぼの
『ほのぼの』さん❗️一生懸命に働いた「お父さま」、家庭を守った「お母さま」、お二人がつなげた、子供さん、孫さん、ひ孫さん達。そして、これからも続いていく家族。ただ、ただ感謝ですね。健康で、笑いが絶えない日々をお祈りいたします。
返信削除こむぎさん、ありがとうございます。
返信削除親から子ども、子どもから孫と続いていくんですね。
それは当たり前の事だと以前は思っていましたが、実はとても難しくて、大切な事なんだと、最近思います。
お母さん、傘寿おめでとうございます。人が後世に残せるものの中で1番大切なものは、思い出なんですよね。ほのぼのさんのご両親は、たくさんの物語を残してくれてるんですね。こらからも長生きして、もっとたくさんの思い出を残してほしいですね。
返信削除ジャイコさん、この8年間気功教室で知り合って以来、沢山の思い出を一緒に作ってきましたね。これからも、みんなを巻き込んで、楽しい事をしましょうね!
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