手術室の扉が開いて、母は笑顔で手を振って入って行った。
父と私は、「頑張って!」と見送った。
約8時間の手術時間を、待合室で過ごすには退屈なので、父を残して私は自転車に乗り、松原海岸に行った。
ジリジリと照りつける太陽は、麦わら帽子の隙間を容赦なく入ってくるけれど、そんなものへっちゃらさ!
自転車を走らせた向こうには、やがて青い海があるのだから…
寄せては返す波の音とトンビの鳴き声を聞きながら、松林の木漏れ日の道を通ってベンチに座った。
潮風を感じて、いつまでも海を眺めていた。
今の重苦しい気持ちとは、あまりにも違いすぎるこの美しい風景を見て、はぁ〜っとため息をついた。
京都・ほのぼの
お母さんお大事に
返信削除ヘジャさん、ありがとうございます!
削除私も、瀬戸内海で育ちましたから、今でも、何かあると海をみると、落ち着きます。故郷っていいね。お母さん、術後が楽でありますように!
返信削除ジャイコさん、海見てると子供の頃を思い出しますね。
削除あの頃は、海を見てどんな事を思っていたのかな?
お母様の8時間の手術!くれぐれもお大事になさってください。
返信削除私は3回の手術で家族を待たせましたが、自分が待ったことはほとんどありません。(ありがたいことですね)
ヒデさん、ありがとうございます!今まで手術を受けた方の事ばかり考えていましたが、手術の終わるのを待つ気持ちを味わった事で、両方の気持ちがわかりました。
削除お母様❗️お大事になさってくださいね。故郷の自然は、自身の原点を思い出させてくれるようですね。
返信削除こむぎさん、ありがとうございます!
返信削除故郷は、私をいつもリセットしてくれる場所です。
私は山育ちですが、海の景色、波音は心を癒してくれますね。
返信削除お母様の早い快復をお祈りしています。
もりりんさん、ありがとうございます!
削除もりりんさんの優しい気持ちも、心を癒してくれますよ。